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story 39
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						2021.05.20
 
 
当時の僕でまだ30歳前後。
そんな年齢の美容師たちがこぞってポルシェ。
お店の近くの駐車場にはスタッフの高級車が並びます。
そんな光景がテレビで放映されるほど、ギャラリーの数も増えて行きました。
 
業界の先輩や周囲の方たちからは、完全に調子に乗ってる「ムカつく連中」みたいに思われていたんでしょうけど、、、(笑)
本人たちは至って一生懸命で。。
それだけ必死にやっていたこととそんな自分たちを支持するムードが全国の美容業界や、一般社会にも広がって行った事が自分たちを正当化する支えでした。
「まさに時代を変えている」
 その時はリアルにそう思っていました。
 
 この頃以前触れた様に、ACQUAは全国主要7か所でヘアショーを行う『全国ツアー』を敢行します。
 最終の東京公演は美容業界では初めてとなるあの「武道館」。
この頃、美容メーカーのミルボンさんには本当にお世話になりました。
 ミルボンもまさに大きく成長していった時で、業界では考えられなかったACQUAとMINXの全国ツアーを後押しし、最終公演に武道館開催を決定します。
 
数十年後、同様にナプラさんも武道館公演を開催します。
 昨年はコロナで開催中止となりましたが、、
ナプラ武田社長が数十年前のミルボンさんをリスペクトした、たっての願いであった武道館公演の第一回目に参加させて頂いた事は、とても感慨深いものがありました、、
 
当時に限らず、ヘアショーを単体で行う事はなかなかありません。
 スポンサーとなるメーカーさんからすれば、一社を優遇する事で他社からの批判も受け易く、集客という面を考えてもメリットはない、、
 SHIMAさんKAKIMOTOさんが単体でショーをやれているのは、メーカーではなくディーラーとの強いパイプと、自身が持ち出しやチケット販売を覚悟の上でのことです。
 以前のところで触れましたが、この頃は大きなイベントでのヘアショーがあると必ずACQUAかMINXは最初か最後。
 「お客さんに最初から最後までいて欲しいからね~!」
 はっきりメーカーさんには言われた事があります(笑)。
 
 スポンサー側だけではなくて、出演する側にとっても単体のヘアショーはハードルは上がります、、
何しろ一つのサロンでそれだけの内容を作り込まなければチケットも売れないし集客ができない。
 それだけ役者が揃って、演出できて、例えばそれだけの内容に耐えうるモデル数だって必要で、、
 それだけのモデル数を確保できる機動力も重要になります。
 
 今はそんなイベントは全てシャットダウンですね、、
そしてそんなヘアショーは今後は廃れて行くんでしょうかね、、
オンラインとかツールの進化で、それに変わるやり方で。
スポンサーも出演者も大変なヘアショーは時代遅れの産物になって行くんですかね、、
 
最高のクオリティを求めて、ギリギリまで準備して。
ステージに上がる前の緊張感、、
そしてやり切った後の達成感、、
何よりそれをみんなでやり切ることの一体感は、サロンというチームで働くための原点でもあり。
そういった意味でとても重要な機会だと思っていて、今のGARDENにおいても大切には考えています。
 
ともあれ、最終の東京武道館公演に向けて、毎晩の様に遅くまで準備が続いて行きます。
 
 















