story 95

2022.06.17

 

先日スタッフの結婚式がありました。

コロナで延期していた結婚式もここ最近何軒か続いて、少しずつ元の生活に戻りそうで嬉しく思っています。

今回は寺尾くんという教育のトップで周囲からの信頼度もあり、過去にないくらい沢山の幹部が参加してとても楽しい披露宴になりました。(お陰で日曜日の稼ぎどきに何店舗か閉めていましたが、、、)(笑)

 

寺尾くんは「震災入社」で、当時は暫く営業も見込めず、新入社員を採用する余裕が自分にはありませんでした。

そんな時に幹部達から「自分たちの給料を減らしてでも採用して欲しい!」という声が上がりました。

当時は1、2ヵ月で元通りの営業に戻り、幹部が減給することはなかったのですが、、

寺尾くんはその時の事を今でも事あるごとに後輩たちに伝えています。

実は今回のコロナでも全く同じ状況になり、寺尾くんはじめ今の幹部たちが新入社員のことを守ろうとしてくれました。

 

GARDENは20年以上のメンバーも多くいます。

ただしその過程の中で辞めていったスタッフは、残っているスタッフの10倍はいると思います(笑)。

 

表参道界隈で美容師を続けて行くことは、ある意味タレントであり続けることでもあります。

いわゆるマーケティングや仕組みといった、会社が用意した集客に乗っかってお客様を増やすのでは無く、人以上の何かを発信しそれだけの魅力を生み出すため自分を磨き上げる努力が必要です。

同じとは言わないけど、芸能人やプロスポーツ選手は、仕組みやマーケティングで生まれるものではありませんよね!?

当然誰でもそこで活躍出来るものではありません。

 

GARDENに残っている人たちは、会社が環境を用意したからではなく、一人一人が自分の居場所を作り上げて来た人たち

美容師を目指した時に憧れた目標をずっと追いかけ続けてる人たち。

もちろん年齢やキャリアによってそれは変化して行くけど、到達した時に見えるさらに高い山を登り続けている人たちです。

目指したい追いかけたい先輩が居て、先輩達がいつまでも様々な山を登っていて、追いかけたい背中がずっとある。

それがGARDENだと思っています。

そしてそんな関係の中で本物のエンゲージメントも生まれ、強い組織になって行きたいと思っています。

 

後輩のために自分をも犠牲にして構わないという発想。。。

捉え方によっては誤解も生じる今の時代ですが、、

そういう風土で生きて来た人達にとってはそれは当たり前のことで、組織の根幹にそれがある事が他社との絶対的な違いです。

だから「離職率」みたいなことも、何を目指しているのか?で、低ければいいと言うことでもないと思っています。

(もちろん今の時代に合っていない様な、悪い環境がそうさせてるなら別ですが、、)

 

お客様にとってもスタッフにとっても、「誰にとってもいいお店」というのはあり得ません。

偏れば当然それに合わない人がいるのは当然です。

インナーブランディングとはそういうことでもあって、そこをぶらさないことが大切です。

ただし、その分もっと入社の段階でGARDENの本質を理解してもらわないと、いつまで経っても離職率は高いままだと思いますが。。(笑)

 

お客様をターゲティングする事にはみんな目を向けますが、、

本当はそれ以前にスタッフをターゲティングするべきで、でも実はそっちの方がが遥かに難しい事です。

ちょっと経営的になりましたが。。(笑)

そんなスタッフに囲まれていることが、何よりも僕にとっては楽しく幸せな事です。