story 107

2022.11.24

 

知っている人もいると思うけど、NYの桃太郎というサロンを50年にも渡って経営されてるサミーさんという御大がいます。

NYで活躍する日本人美容師さん達は、何かしらの関わりでお世話になっていて、僕もNY出店の頃からお付き合いさせて頂いてます。

子供の学校が近くだった事もあり、ご自宅に宿泊させてもらった事もあるし、家族で一緒に食事に行ったりもしました。

 

先日帰国された際にコンペに参加させて頂いて、今回50周年を迎えるにあたって、ビデオメッセージをと、僕も撮影することになって、あるエピソードを思い出しました。

やはりNYで活躍されているヒロさんという方がいて、リッツの金井さんとも仲良しで、NYではフリーランスで働いている人がほとんどな中、日本で言う銀座に該当する5thAVEにお店を持っていた方なんだけど

 

ゴルフの帰りかなんかで3人で食事に行った時に、そのヒロさんが言っていたんだけど。

NYでお店を続けて行く事はとても難しい事だけど、サミーさんが長年続けられる理由が最近やっとわかったと。

サミーさんは誰に対しても世話好きで、それは意図してやってるんじゃなく、心からそうしたいと思っているからやってるんだろうけど。

そうやって誰に対しても同じ様に面倒を見てあげるから、逆に誰もがサミーさんを慕うんだよね。

人に何かを与えていなければ、人からも応援されないし、見返りもあるわけないよねと。

 

僕なんかに対しても、当時は何かあればお店に顔を出してくれたり、一度飲みすぎて寝坊してエアーに間に合わなかった時も、知り合いを通じてチケットを取ってもらったり。

NYや海外に染まると、変にドライになって行く人が多いんだけど。

ほんと誰に対してもお節介焼き好きというか(笑)、同じ様に気にかけてくれる。

ヒロさんにそのを話しを聞いた時、NYにも出店してイケイケだった頃だから、自分に置き換えた時にすごく沁みて。

その時の話しは携帯のメモにも残したくらいだけど。

 

人を気遣い、思いやり、応援出来なければ、人からもそんな風にはしてもらえるわけがないよね。

まして経営して行くんであれば、より多くの人から応援されなければやって行けないのに、自分はそうしてるのかな?って。

そんなことを思い出しました。

 

来年50周年だそうで、これからもテンション高い世話好きなオヤジでいてください(笑)。