story 109

2022.12.23

年末もかなり押し迫って今年もあと僅かです。

 

先日Yahoo!NewsのTOPにこんな記事が出ていて、ウチの幹部にも共有しました。

全て見方が正しいと言う測面もあり、その環境に合わなかった人の視点からは「二度と戻りたくない」みたいな環境なんでしょう。

「ほら見た事か!」の様に、練習時間や残業代について煽る意見も出ましたが、今の時代、労働環境によって大きなリスクを抱えることもあり、殆どはホワイトラインの環境を整備しているんではないでしょうか!?

 

でもどんな業界でも、環境でも「何を目指しているか?」と言う「誰の視点か?」で大きく変わるはずです。

自分たちが、「どんなお客様に?」「どんな理由で選ばれるか?」

そのためには「どんなスタッフが?」「何を提供するのか?」

そんなスタッフが「なぜ自社を選んでくれるか?」

そして彼らが活躍したいと思う「どんな環境を作るのか?」

ここを飛ばして一般論だけの見方だと、あの様な記事は全て正しいと言う事になるんでしょうね。

 

タクシー業界の話しになると、コロナ禍を経て、乗務員数は減ったらしいのですが、、、

ご存知の様にアプリなどを大々的に宣伝して、「手配料」などを上乗せする事で単価を上げています。

そこに乗務員数が減って、タクシー台数が減れば、乗りたい人は料金アップしてでもアプリを利用し、つまり「選ばれたい人」に選ばれる仕組みになりつつあります。

 

うちの父親が一時期乗務員であったことから、業界事情を聞いていたことがありますが。

昔は水揚げと言う1日の売り上げが、ベテランさんで5万円を超えたらいい方だったものが、今は10万円を超えるのも珍しくなくなったそうです。

そのため生産性が上がって給料も増えて、外国人運転手さんも一気に増えたのだとか。

台数だけが多くて「安売り」するしか出来なかった業界に、マーケティングを持ち込んで企業化して行く姿を側で見ていて、経営者としては大いに勉強すべきだとは思っています。

だから本来は「美容師を増やそう!」と言う流れは、そんな時代には逆行してるとしか思えないのですが、、(笑)。

 

物販などの仕組み化で生産性を上げるのも一つだとは思うんですが。

ただ美容業界の場合は、最後は美容師によって大きく左右される分、今は「個人を支援して成り立たせる業務委託なのか?」「美容師が残る環境を作る組織か?」

つまり大きく分けてしまえば(あくまででも個人的な主観ですが)、条件を優先してお店を作るのか?」「夢や目標や関係性という条件だけではない情緒的な側面でお店を作るのか?」

軸足は多少ズレても、大きくはどちらかに偏るのだと思っています。

 

僕も一時期、「スタイリストの平均年収1000万」という目標を掲げていましたが、今はあくまで結果で良いと思っています。

それより今は新体制の3カ年計画にも基づいて、「強いスタッフ作り」のための「教育」「関係性作り」「出店」へ重点を置き、GARDENのスタッフにとって、「やりがい」や「夢」や「楽しい」と思える環境作りを最優先に考えています。

先日も幹部で忘年会をしましたが、結局「条件」や「価値観」が合わなくなったスタッフは去って行きましたが、それ以上に同じ価値観を持つスタッフが大きく飛躍し成長できた一年でした。

スタイリスト=売上でもある分、そこに大きく左右されてしまいますが、、、

 

関係性に軸足を置く経営をして行くつもりなら、勇気をもってその手前にある事を大切にしなければダメです。

前段にあった世間の見方に対しても、先輩はキチンと一つ一つに対する「説明」や「意味」を伝えられること。

更に言えば、スタッフ一人一人が胸を張って、お店や会社の素晴らしさを伝えられること。

 

世間や周囲に惑わされずに、そんな理想を目指し続ける事が、結果良い会社や良い業界を作って行くのだと思っています。