story 117

2023.03.24

 

 

親としての教育

 

長男がこの春大学を卒業してやっと一人立ちして行きます。

僕が知っている経営者達は裕福な人が多くて、そんな方達と子供に対する教育や小遣いの金額まで話すこともあります。

小遣いもまあまあの金額を与え、親名義のカードも持たせて、普通の社会人が使えるくらいの金額を子供に使わせる、ある経営者に言われたことが、、、

 

お金に不自由しなくなると、まず高価なブランド品とかを欲しがらなくなる。

お金に余裕があるから、自分にも余裕が出来て周囲にも優しくなる。

そしてそのうちに、お金で買えるものより、お金で買えないもの、「友達や家族の大切さ」とか「誰とどんな時間を過ごす」とか、そういうことに関心が向いていく。

 

このblogの最初の頃でも触れて来ましたが、僕は高校を卒業してから、一時は会社に勤めて、その後専門学校へ通い、今まで全て親に頼らずやって来ました。

小さい頃に母親を亡くし、父親の商売の破綻など、金銭的には苦しい環境で育って今があるため、子供に対しても、贅沢はさせずに自分の力ですることを求めて来ました。

中学までは公立で、それでも裕福な方が多いエリアだったので、自分の幼少期とは違う環境で育って来ましたが、高校からご縁のあった私立に入学し、政治家や有名企業の役員や社長さんなどのご子息ばかりの中で、子供も僕たち親も、最初は面食らうことがたくさんありました。

普段のお金の使い方や小遣いまで、桁が違うというか、、、w

 

当然我が家は、そこまでするつもりもなく、「他所は他所」と子供に言い聞かせ、本人達もそれは納得していました。

そんな裕福に育った子供は、「わがまま」だったり、「性格が捻くれたり」と、勝手にネガティブな印象を持つ人もいますが、全く逆で、どちらかといえばおおらかで、素直で、人に対しても優しかったり、礼儀もキチンとわきまえている子ばかりです。

もちろん中にはちょっと問題有りはいて、ただ余計にクローズアップされやすいだけで、絶対数は少ないです。

 

物欲やお金に固執すると大切なモノを見失いやすく、それでも金銭的な余裕がなければ、なかなか周囲の人達にまで愛情を注げる様な余裕もできない。

歴史を見れば誰もが最初から裕福ではなく、初代が努力して礎を築き、それを代々に繋いで行ける家もあれば、没落して行くという栄枯盛衰。

これまで無我夢中で走って来た自分ですが、そんなことも考える年齢になって来ましたw。

 

僕はこれまでも公言してきましたが、息子達に会社を継がせる気はありません。

彼らが自立して、自分で作り上げたもので人生を送ってもらいたいと思っています。

ただ家としては、兄弟で協力し合い、その繋がりを持ち続けて、彼らの子供達にも繋げて行って欲しい。

幼少期は忙しさにかまけてほとんど母親任せでしたが、、社会人になって行くこれからが父親である僕の役割なのかと

 

更にスピードが早まり、激動して行くこれからの時代だからこそ、大切なモノを大切にできるよう、サポートして行きたいと思っています。