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Lafの店舗は(laugh)=笑う
GARDEN stars. Vol.30
K.suzaki 2022.11
Lafの店舗は(laugh)=笑う
『会いたいヒト”がいるから可愛くなりたい』人との繋がりを大切に!というコンセプトで約2年半前にリニューアルオープンしたLaf from GARDEN
スタッフ同士が思いやり、お客様にも温かい空気が伝わる素敵なお店です。
NYへの数年間の渡米生活を経て、自分の理想とするコンセプトを掲げてお店を出店し、今回銀座エリアマネージャーにも昇格した喜多翔吾くんです。
『なぜGARDENを選んだの?』
高校生の頃、初めてヘアカタログを見て美容室に行ったお店が以前のニュートラルでした。
東京出身ですが、表参道に行ったのも初めてで、表参道にはこんなにかっこいい美容師さんがいるのかと、初めて見た世界が衝撃的で(笑)。
その時担当して頂いた太郎さん(現アンアミマネージャー)もかっこよく、自分もこんな場所で美容師として働きたいと思ったのがきっかけでした!
そのために高校は夜間の学校に転校し(笑)、朝から学校までの時間毎日地元の美容室でアルバイトとして働きました。
進学校に通わせてもらっていたので両親の反対もありましたが、自分がわがままを言って辞めたので、途中で辞めれないという気持ちから辛い時期も踏ん張れた気がします。
『アシスタント時代の思い出とか印象は?』
とにかく美容漬けの毎日でした!
毎晩夜中まで、毎朝早朝から練習練習の日々で、当時何を食べていたなどの記憶があまりありません(笑)。
ただ振り返って思う事は、それだけの練習を見てくれた一つ上の学年の先輩方に、尊敬と感謝の気持ちを忘れません。
飲み会もよく開いたりしてくれて、高校の部活のようでした(笑)。
初めての社員旅行で、海賊のようにお酒を飲む先輩方と、本気で行うレクレーションパーティーに圧巻され、正直やばい会社に入ってしまったとも思いました(笑)。
『デビューしたのは?』
2012年8月1日、デビアスビルにあった時のdrive for gardenで、アシスタント6年目で同期の中でもかなり遅い方でした。
デビューしたての頃は、同じ日にデビューした津田(現クリエイティブディレクター)と有楽町の駅前で毎晩ハントをしていました。
お互いライバル意識はありましたが、一人では頑張れなかった事も、そんな意識を持つ仲間がいてくれて頑張れたと思います。
『NYはどんなきっかけで?』
初めはよしきさんから、NYやってみない?と思いもよらぬ話を頂きました。
今思えば、正直僕の人生史上もっとも衝撃を受けた瞬間で、目の前が真っ白になりましたが、「行ってみたい!」と直感で思いました(笑)。
実際に初めてNYを訪れてみて、自分自身が世界で通用する美容師になりたいという目標ができました。
NYでも働く事ができる会社の未来を作る事、新しい可能性をつくる事を強く思ってNYに臨みました。
『今でも覚えていますが、突然河野と喜多くんに呼び出されて、「喜多がNYに行きたい!」と。
それまでそんな素振りもなかった彼ですから、予想通り河野にそそのかされて(笑)。
でも気持ちは盛り上がっていたので、まずは一度1、2週間行って来いって事になりました。』
『NYで働いてみてどうでした!?』
最初は会社で用意してくれた部屋には何も無く、「ゴミ拾い」ではなく「リサイクル」とあえて言い換えますが(笑)、道中にある「ご自由にお使いください」的な家具など、使えそうな物を見つけてました!
日本ではあまり見ないですが、NYでは引越しの際に割と普通なようで、おかげでかなりシェアハウスは充実していきました(笑)。
お店の一番大きな姿見も街で見つけた物でした(笑)。
初めての異国の地の生活に慣れるまで、言葉はもちろん電車を何度も乗り間違えたり、朝お店のシャッターを開けたら天井から滝のように水漏れがあったり。
大変だった事も楽しかった事も、今となっては全て良い経験、良い思い出です!
予約表が様々な国のお客様で埋まる経験は、美容師としてとても刺激的な毎日で、「美容師の仕事は万国共通」と身をもって確信できました。
限りなくゼロに近い気持ちで自分自身を再スタートした大切な場所で、生涯大切にしたい出会いもたくさん生まれました。
今年5月で7年間の歴史は閉じましたが、NYでの体験が今の自分を作ってくれたと思っています。
結婚を機に数年間に及ぶNYへの渡米は終わり、その後子供が産まれて今に至ります。
『子供が産まれて変わったことや家族に対して思う事は?』
僕自身の理想の生き方は家族が中心にあります。
NYで出会った方々から学んだ事の影響もあるのかもしれません。
子供が生まれる前から、育児には全力で向き合いたいという気持ちが強くありました。
仕事も新たな気持ちで頑張ろうと、更なる気合いも入りました。
しかし生まれて間もない時期は、そんな気持ちで両立する事の難しさや、時間の使い方など手探りな事が多く、常に周りのスタッフに支えてもらう毎日でした。
今は娘も2歳になり、将来の事、教育の事なども考えるようになりました。
仕事と育児どちらも全力で頑張りたいですが、我が家は夫婦共働き。
同じ美容業ですので、子供がまだ小さい今は夫婦の働く時間のバランスや、育児が偏りすぎないようにする事が家族を大切にする事だと思っています。
そんな自分の経験から、多様性を持った働き方ができる今の環境に感謝しながらも、更にもっとよい環境や働き方を、後輩たちのために考えていきたいと思っています。
『最近1店舗の責任者から、もっと広い視野で考えるエリアマネージャーに昇格しましたが、何か変わりましたか?』
約二年半前、管理者の役職を頂きLafをリニューアルオープンさせて頂きましたが、その直後にコロナ禍になり、何もかもが手探りでした。
最初に入社してくれた一年生(現三年生)には特に、十分に仕事をさせてあげられなかったり、練習する環境が作れなかったりと大変な思いをさせてしまったと思います。
僕自身もすごく悔しい時期でした。
しかし今では彼女たちがめきめき成長し、お店の中心となって先輩、後輩達から頼られ、素晴らしいお店作りと後輩の指導をしてくれています。
そんなアシスタント全員の未来を作る事、可能性を広げていく事が自分の責任であり、やるべき事とより強く思うようになりました。
自分自身が成長する事、新しい事にチャレンジして行く事、同時に彼らの未来を作ることを大切にしていきたいです。
僕はそんなに大した事はできないので唯一心掛けている事とすれば、スタッフが笑い合って働ける環境づくりです。
ウルフルズの『笑えれば』という歌が昔から好きです(笑)。
くだらない事でもお腹を抱えて一緒に笑えたら明るい空気が生まれ、スタッフ同士がお互いを大切に想い合える関係が気付けるのではと思っています。
ですので、スタッフみんなに一日一回涙が出るくらい笑ってもらいたいです。
自分が楽しんでるだけ!と言われてしまうとそうかも知れません(笑)。
Lafの店舗はlaugh=笑う
という意味から、
たくさんのお客様とスタッフの笑顔や笑い声で溢れるお店にしたいと願いを込めました。
『これからの目標とか夢は?』
目標は今も常に新しい可能性を作る事です。
スタッフ1人1人のやりたい!やってみたい!という気持ちを叶える事、背中を押す事。
「100人のやりたいを叶えたら
100個の新しい可能性が生まれる」そんなような気持ちです。
たくさんの個性あるスタッフがいて、さまざまな技術、考えを学べる事がGARDENの強みだと思うので、まだまだその可能性を広げていきたいです。
夢はまたいつか海外でも働く事。
見た事がない国、行ったことがない場所に行く事。
自分が深く関わった後輩がみんなカリスマになる事。
いつかママチャリからハーレーに乗り換える事(笑)。
娘をNYに連れて行く事と老後移住(笑)。
美容師は誰もが最初は、「ビジュアル」や「数字」的なところに憧れます。
でも長い年月、毎日地道なことの繰り返しである本来のサロンワークの中では、「憧れ」より「信頼」が大切だと思っています。
「信頼」を得るためには色々ありますが、結局「利己より利他を考えられる人」なんだと思います。
リーダーが信頼されるお店は、スタッフ同士も思いやりを持ち、温かい空気が流れて、それがお客様に伝わり、だから笑顔が生まれます。
以前に比べれば彼と会う機会は少なくなりましたが、最近の喜多くんが変化していることを感じます。
それは自分が大切にしたいと思っていた事を掲げてお店を立ち上げたものの、このコロナ禍でそれが実現出来なかった悔しさの中で、何かが育まれて今があるのかと勝手に解釈しています(笑)。
「スタッフみんなに一日一回涙が出るくらい笑ってもらいたい!」
全店舗がそうなる様なエリアマネージャーになってくれる事を期待しています。
喜多翔吾 SHOGO KITA
女性、男性問わず、必ず可愛くかっこよくすることをスタンダードに髪質、骨格の似合わせるポイントを見極めて新鮮なヘアスタイルを提案。NYで世界中の様々な髪質のお客様を担当した経験から、【可愛いのにオシャレ】【おしゃれでかっこいい】【小顔に見えるカット】【キレイなシルエット】をエッセンスに、今以上の新しい発見が生まれるようなヘアスタイルへリード。カウンセリングでのコミュニケーションを大切にして、穏やかでありながらも前向きに、技術とマインドを表現。Laf from GARDENの代表としてサロンを牽引。
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