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- 秋葉千菜 / GARDEN Tokyo
『小さな巨人』
GARDEN stars. Vol.4
K.suzaki 2020.08
『小さな巨人』
初めての出会いは、まだ彼女が二十歳のアシスタントの時。
以前いた会社に入社して来て、恒例の歓迎会で、スピードの「ホワイトラブ」を同期入社と3人で踊っていたのが可愛くて(笑)、、、
どこかにビデオが残っていると思うんですが、見つけたら是非スタッフ全員に見せてあげたいと思っています(笑)。
圧倒的な顧客数とクリエイション。
GARDENをここまでメジャーにした大きな要因である、女性誌でのヘアデザイン。
その多くを手掛け牽引して、GARDENの強みである、『クオリティの高いヘアデザイン』のレベルを引き上げて来た彼女。
GARDENのスタッフ誰もが憧れ、目指し、認める、GARDEN Tokyoの小さな巨人(笑)、秋葉ちなさん。
時はカリスマ美容師ブーム真っ只中。
スタイリストはみんなギラギラ(笑)。
1か月先まで予約が埋まるスタイリストも珍しくない超徒弟制度時代。
そんな時をアシスタントとして過ごしたちなさんに、当時を振り返ってもらいました。
『大変なことしかなかった、、(笑) 毎晩夜中1時、2時まで店に残ってた記憶しかないです。叱られてばかりの、毎日でしたが、、、、本当に一度だけ、仕上げに入ったスタイルを「いいじゃん!」て褒めてもらえたことが、とても印象に残っていて、その時の光景が忘れられません。』
ちなさんがついていたのは、当時のお店でもトップクラスのスタイリスト。
仕上げては「水スプレーください!!」と全て濡らしてやり直し、、
来る日も来る日もその悔しさと辛さに耐えていたのを、自分もよく覚えています。
デビューしてから辛かったこと、嬉しかったことは?
『今のように、SNSが発達してなかったので、冬の外でのお客様ハントのとき、寒すぎて、悲しくて、心も体も折れそうになってました。 ご飯が喉を通らないっていうのは、このことか、、、と思うほど、
ご飯が食べれなくて、体重が30キロ代になってしまったこと。精神的に病んでました、、(笑)
嬉しかったことは、ヘアメイクの仕事が沢山舞い込んできたこと。
朝早く撮影行って、帰ってきてから、また仕事。
撮影終わりに、たった一人お客様が来てくれただけで本当に嬉しかったのをおぼえてます。』
GARDENのスタッフのほとんどは、こんなちなさんのアシスタント、スタイリストデビュー時代を知らないし想像もつかないないでしょうね、、
こうして少しずつスタイリストとして力をつけたちなさんも、GARDENの立ち上げに参加します。
そして2年後、当時まだ銀座にメジャーサロンがほとんど無かった2009年3月、副社長の河野くんと二人で、
「自分たちの世代が銀座のビューティーカルチャーのパイオニアになる!」
そう言って初代drive for garden を出店します。
現在幹部で活躍しているほとんどは、この初代drive for gardenの時代にアシスタントだったメンバーたちだと思います。
「撮影を一旦無くして、顧客満足と、紹介だけで集客できるお店作りをみんなで目指しました!
結局は撮影が沢山あって、体力的にも限界ギリギリで仕事してましたけど(笑)」
ちなさんの作るデザインは、ファッショナブルでアバンギャルド。
女性らしさはもちろんですが、常にトレンドをそのお客様らしく取り入れているから、ファッショニスタや美意識の高いファンが多いです。
美容師は接客やそれ以外の技術ももちろん大切ですが、デザイン力という無二の強みを持つことが、ファンを離さない魅力でもあります。
そんなGARDENの強みであるデザインの底上げとして、GHCというサイトで毎月ランキングを選び、未来のスター育成も続けてきたちなさんですが、
この7月を持って、クリエイティブディレクターの二人にその任も引き継ぐことになりました。
これから美容師としてやって行きたいことは!?
『美容師として、やりたかったことは、もうすでに、できてしまって、特に無いのですが、、、さらに自分の体を大切に、健康第一、謙虚に生きて行こうとおもってます(笑)』
自分らしく、自分のペースで、もう好きな様に楽しくやってくれればいい、、そう思っていますが。
今のコロナ禍でも、以前と全くお客様は変わらず来店されて、リーモートやマスクという新しい生活様式だからこそ、バングのデザインやカラーのデザインを求めるお客様が更に増えたそうです。
やっぱりこれからも、彼女はGARDENにとって『小さな巨人』であり続けるんでしょうね。
秋葉千菜 GARDEN Tokyo / Art director
ジャンルを問わない幅広い感性から生み出されるスタイルは、女性を確実にワンランク美しく魅力的にし、多くのお客様より絶大な支持を得る。流行だけにとらわれないパーソナルスタイルのオリジナリティーに溢れる。新鮮なエッセンスをブレンドしたヘアスタイルは、女性たちの心を掴んで離さない。抜群のセンスと感性の持ち主。女性ファッション誌など、ヘアに関連する撮影や取材依頼が絶えない。GARDENブランドのトップクリエイターであり、幅広いフィールドで活躍する。
女性ファッシン誌などの撮影依頼が絶えない秋葉さん。サロンワークでは今の空気感にマッチした新しいヘアスタイルでワクワクを提案してくれます。